函館市企業局上下水道部

函館市企業局上下水道部

函館市には昔、水源となる河川がなく、水の確保に苦労してきたという歴史があります。それでも水道水を提供するために、水道局を完成させました。そんな函館市企業局上下水道部は、横浜に次いで日本で2番目に近代的水道事業を行ったとされています。

水の確保に苦労しながらも完成、函館市水道局

函館市企業上下水道部は、平成23年3月31日まで「函館市水道局」という名称でしたが、同年の4月1日に交通局との統合により、企業局発足で今の名称となりました。函館市は昔、水源となる河川がなく、もともとは梁川交通公園の裏手付近より亀田村に流れ込み、亀田八幡宮の森を通って北洋銀行万代町店付近で函館港に注いでいた亀田川を安政6年に、青森県下北郡川内村の願乗寺の僧侶、堀川乗経が中心となり函館方面へ分流させました
しかし年々土砂を運び港内を埋め、明治10年頃からこれらなどの伝染病が出始め、西洋の近代的な水道を建設することになりました。その建設された近代的な水道が、日本で初めてのバットレスダム、「笹流ダム」です。

日本初のバットレスダム、笹流ダムについて

日本に6基しか存在していないバットレスダムの1つであり、日本で初めて建設されたバットレスダムです。歴史的価値の高いダムであることから土木学会、小野基樹氏が設計し堤高25.3mのバットレスダムで、これ以降三滝ダムまで8基のダムが建設されました。バットレスダムが採用された理由として、当時実例の多かったアースダムや重力式コンクリートダムに比べて建設費が安く済み、後期が短くて済むからです。中央部の130.9mはバットレスダムで左岸取り付け日は30.91m、右側取り付け部37.58mは重力式コンクリートダムとなっています。また中央部は温度変化に対応するよう、3つのブロックに分割されています。
そしてダムによってできた人造湖は、笹流貯水池として平成17年に、財団法人ダム水源地環境整備センターの選定でダム湖百選に選ばれています。

またダムの下流では、公園として整備されており、ピクニックやスポーツ、バーベキューなどの設備も整い、秋は紅葉を楽しめる函館市民の憩いの場として活用されています。
 

信頼されるための使命と方針

温泉事業を水道事業の附帯事業とし、水道・公共下水道・交通の3事業を運営しています。「最大限の効率性をもって事業を運営し、安全で快適な市民生活に貢献する」ということを、企業局の使命としています。

そして以下のことを基本方針としています。

  • 水道水の安全供給に努める
  • 温泉の安定供給に努める
  • 下水道の整備を推進する
  • 信頼されるサービスの提供と経営の健全化に努める

利用している全ての人達から信頼されることを目指しています。

水道事業で行う取り組み

再生可能エネルギーを有効活用した、小水力発電設備の整備に着手し、環境負荷低減へ向けた取り組みを積極的に行っています
企業局の所管授業は、長い歴史の中で市民生活を支え続けてきたものが多く、これからも各事業においてサービスを将来にわたり、安定しながら提供していくために、引き続き各種施策や課題に対して、着実に取り組んでいくことに努めています。

おわりに

函館市は水源となる河川がなく、水の確保に苦労しながらも函館市水道局を完成させました。今は交通局との統合により、函館市企業局上下水道部として水道を供給しています。水源である笹流ダムは、日本で初めてのバットレスダムであり、今でもバットレスダムは日本に6基しか存在していません。
また水道を利用する人たちから信頼されるために、使命と方針を忘れずに取り組んでいます。

参考サイト

函館市