札幌市水道局

札幌市水道局

北海道札幌市は、豊平川に由来する良質で豊富な地下水に恵まれ、水道の必要性があまり認識されていませんでした。そのため札幌水道の歴史は浅く、政令指定都市の中でも最も後発の水道です。

歴史が浅い、札幌市水道局

良質で豊富な地下水に恵まれていた札幌市も、都市化や人口増加により地下水の水質汚染が進み、公衆衛生の向上や消防水利の確保などを目的として水道の必要性が認められるようになりました。
そして日本初の近代水道が横浜に誕生してから50年後の昭和12年、当時では最新の技術を導入した藻岩浄水場をはじめとする水道施設が完成し、札幌水道が創設されました。

高度経済成長の時代を迎え、昭和35年には札幌市の人口が50万人に達し、水需要が急激な伸びを示し始めました。創設から半世紀が経過し、水需要の増加に対応してきた時代から施設の維持管理や改良・更新が需要となる時代を迎える中、平成9年から14年にかけて老朽化した藻岩浄水場の大規模改修を行いました。今では全国でも有数の大規模水道事業体の1つに成長しており、100%近い普及率を達成し、市民生活及び都市活動を支えるライフラインとして必要不可欠な水道局となっています。

気になる札幌市水道局の水源の確保状況

豊平川 1,013,000㎡ / 日(97.8%)
豊平峡ダム 528,000㎡ / 日(51.0%)
定山渓ダム 320,000㎡ / 日(30.9%)
表流水 165,000㎡ / 日(15.9%)
琴似発寒川 16,200㎡ / 日(1.6%)
星置川・滝の沢川 6,000㎡ / 日(0.5%)

創業以来、札幌水道は給水需要の増大に対応するため、計画的に水源を確保してきました。今では、豊平川・琴似発寒川・星置川・滝の沢川を水源としており、豊平川は最も重要な川で98%をまかなっています。そしてその上流には、豊平峡ダムと定山渓ダムという大きな貯水施設を有しています。計画的な水源の確保に加えて、冬の間は降雪により多量の雪が夏期近くまで、融雪水や涵養水として蓄えられるため水量は安定しており、札幌市は今まで一度も水不足を経験したことがないそうです。

98%をまかなう豊平川について

北海道札幌市と千歳市の境界にある、小漁山と千歳市にあるフレ岳との間の沢に源を発して、北に流れる川が豊平川です。途中、豊平峡ダムでせき止められており、定山湖を作っています。
山丘地帯を抜けて平野に至り、広大な扇大地を形成しています。アイヌ人はその扇上地の様子を「乾いた大きな川」という意味で、「サッ・ポロ・ペッ」と呼び、これが札幌の語源となりました。

安心して飲んでもらうために、水質保全の取り組み

豊平川の上流にある豊平峡ダムと定山渓ダムは、集水区域のほとんどが支笏洞爺国立公園や国有林野内にあり、水源の水質保全という観点からして、全国の大都市と比較して恵まれた環境にあります。
しかしダム放流後、水道原水が浄水場に届くまでに事業活動に伴う油脂類や汚水の漏出など、偶発的な水質事故が発生する可能性があり、水質に影響を与えてしまうことが懸念されます。そこで、水道局では定期的に水源周辺のパトロールを行い、水源水質監視装置を設置、水質汚染の防止に努めています

また平成14年には、「水道水源での水源汚濁の恐れのある行為などへの対応指針」を策定、アウトドアスポーツを対象に、行為者や関係機関に対して自粛、あるいは自粛を促す指導を要請するとともに、水質保全に関して市民などへの啓蒙活動を行っています。

無料で見学、札幌市水道記念館

大自然から大都会、海へと向かう水の旅を表現し、参加・体験をしながら自然環境と人間の関わりを考え、水や自然の大切さを感じ取ることの出来る施設です。展示以外にもゆったりとくつろぐことのできる「サロン」、水に関する図書などを集めた図書館や、小さいお子様を遊ばせることの出来るキッズルームなどを設置しています。また藻岩浄水場の見学ツアーも実地しているため、水道の仕組みを学ぶことが出来ます。

おわりに

札幌市水道橋の歴史は浅く、そのほとんどが、豊平川が水源となっています。また水質保全の取り組みも怠らず、安心して飲むことの出来る水道水といえるでしょう。

参考サイト

札幌市